第10回 現代人に不足している必須ミネラル分「ケイ素」とは?

「ケイ素」とは何だろう?

カサカサ肌、割れやすい爪、抜け毛や切れ毛の増加などの悩みはケイ素の不足がその原因かもしれません。ケイ素は、生命維持に必須の微量ミネラルの1つであり、人間の体内に約18g存在していると言われています。骨、関節、血管、皮膚、毛髪、歯、爪などに多く含まれますが、加齢とともにその体内量が減少するようで、コラーゲンとの密接に関係するケイ素は1日40mg程度必要だ、と言われています。

食品中のケイ素量(ミリグラム/100グラム中)
飲料水 0.5mg程度
白米 1.0mg程度
リンゴ 1.0mg程度
ニンジン 5mg程度

かぼちゃ
サラダ菜

7mg程度

「ケイ素」が不足な理由

野菜

ケイ素は、日本でこそ馴染みの薄いミネラル成分ですが、医療先進国のドイツでは、 健康・美容のためにケイ素不足の解消が不可欠ということがさまざまな臨床試験等で証明されております。 人間の体内で作り出すことができないため、サプリメンとして補っているのですが、 ドイツでは、常備薬的な用い方をされており、10年以上サプリメント部門ではトップとなっています。 ケイ素は主に土の中に含まれており、ホウレンソウやキュウリなどの野菜類から補給することとなります。 ただ、現代人は肉食に偏りがちな上に、野菜も農薬を使用して栽培していることから、ケイ素の含有量が少なく、慢性的な不足状態に陥っていると考えられています。

「ケイ素」の働き コラーゲンを束ねて結合組織の強化

コラーゲンの束

組織と組織をつなげるのはコラーゲンですが、ケイ素は、コラーゲンを束ねて結束を強くする働きがある、とされています。 骨、アキレス腱、歯、爪、血管などに多く含まれるケイ素は、不足すると「爪が割れる」「髪が抜けやすい」「皮膚がたわむ」などの症状が現れることが知られています。

しなやかな血管や骨をつくる

血管と骨

血管はケイ素が多く含まれる組織ですが、加齢とともに減少し、脂肪を沈着しやすくなるのではないか、と考えられています。ケイ素は動脈の壁の弾力性を維持する働きをしており、コレステロールが血管に付着することを防いで動脈硬化を予防します。ちなみに動脈硬化が進行した人の動脈には、健康な人の14分の1しかケイ素が含まれていないという報告があります。 また、ケイ素はカルシウムを運搬し、骨の中のミネラル形成を促進させていきます。これは、ケイ素が骨の中の成長部分に多く、成長期や骨折治療中の骨に高密度にあることで証明されています。したがって、成長期の青少年の骨格づくりや女性の骨粗鬆症の予防に欠くことはできないと考えられています。 米国の代表的な疫学研究(フラミンガム研究)によると、食事からのケイ素摂取量の差が骨密度に及ぼす影響は、カルシウムよりも大きいと結論付けています。

生活習慣病対策に

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糖尿病の中には、すい臓からインスリンが分泌されているにもかかわらず、インスリンと糖を取り込む扉の役割をしている細胞のレセプターが合わず、細胞に糖が取り込まれないために、血糖値が高くなっている人がいます。ケイ素はインスリンとレセプターが合いやすいようにすることで、糖が細胞に取り込まれやすくなり、血糖対策に役立つとされています。 また、優れた浸透性と浄化作用をもつケイ素は、中性脂肪を分解する力が強く、血管壁に付着したコレステロールや過酸化脂質を除去することで血流が改善され、体のすみずみまで栄養成分を届けてくれます。 さらに腎機能が向上することで、過剰塩分を排出してくれることなどから、血圧対策に役立つとされています。また、利尿作用が促されることで、血圧が下がります。

アレルギー対策に

細胞組織や血管に多く含まれ、細胞間の結合組織を強化する働きのあるケイ素によって、細胞や血管を強化し、肝臓など有害物質を処理する臓器や器官の機能を強化することはアレルギー発生を抑制すると働きがあると考えられています。